お久しぶり？ですまこと遊漁さん

９月１０月１１月と伊予灘タチウオ釣行の際は

他の船に乗船したにもかかわらず

毎回事前に状況を教えていただいた。

半年ぶりの乗船に期待が高まるが

天気予報が…悪い

波の高さ１．５ｍ　一日中１０ｍ／ｓ近い西風が吹く予報。

西風強いとタチウオやるところがほとんどないって。

風裏のポイントにタチウオが居てくれることを願うばかり。

島陰をまわりながら

前回の小潮まわりで調子のよかった倉橋島まで行ってみたものの

あれれっ？

風裏で釣りをするのに問題はないんだけれど

タチウオの食い気は全くなし。

ベイト反応は見えているようだが

かすりもしない。

浮いている反応ではテンヤよりジギングの方がいいこともあるようなので

２こだけ持ってきたジグ付けて

ジギングもやってみたけど

…　ダメだこりゃ。

こうなりゃ何でもアリ。

ひょっとしたらベイトのサイズが小さいのかも？ということで

てんびん使って関東釣りをしてみても

やっぱりダメ。

何をやっても全く相手にされない。

反応を探して回るも

これといって仕掛けを入れるような群れが見つからず放浪の旅へ。

釣り開始３時間

使ったイワシは２本

まさかの船中０本！！

最低記録更新か？

ポツリ　ポツり　だがタチウオが揚がっているというポイントまで

強風を切り裂きながらポイント移動

西風がまともに当たる白波ボコボコポイントで釣り再開。

水深は１００ｍ超。

底から１５ｍくらいまでの反応ありということで

一端底まで落として２０ｍをジャカジャカストップ＆ゴーで誘っていると

当たった！

本日初アタリ。

噛んでは放しを繰り返し三回ほど誘い上げたところで本アタリを掛け合わせ

昼前になってようやく釣れた。

タチウオ１本釣るのにこんなに苦労するとは。

しかし　その後はこれまでの展開が何だったのかと思えるほどアタリ連発。

引き潮の止まり前の時合いのようで

９０ｍ～８５ｍのレンジで毎回アタリが出る。

掛け合わせパターンもつかめたので入れ食い。

アオリと違って後流れ３番目でも全く問題なし。

ポイント移動後の最初の１流し３０分ほどで１０匹釣れた。

こんなに釣れるんだったら

今からでもクーラー満タンになるんじゃ？と思ったけど

２流し目には潮が止まってしまいアタリもさっぱりなくなった。

２流し目は１匹だけ…

水深が深いので手返しが悪い。

水深１２０ｍあると仕掛けの上げ下ろしだけでも時間がかかる。

Ｆ５本以上のドラゴンサイズを期待するが

サイズはＦ３～Ｆ４　

たまにＦ５弱

それでもいいポイントに入れば良型連発。

タチウオの捕食はイワシを一口で丸呑みするのではなく

泳いでいるイワシの腹めがけて下から突き上げるような一撃を食らわし

その鋭い歯で致命傷を与え、一端離す。

イワシはフラフラと漂い

タチウオは２度３度とその攻撃を繰り返してから捕食する。

最初に竿先のテンションが一瞬抜けるアタリは

タチウオがテンヤを下から突き上げたときにでるもの。

噛みついただけでたいていはすぐに離しているのでそこで合わせても掛からない。

直後に竿をバシバシ動かしてヨロヨロと漂うイワシを演出。

その後２回目３回目とイワシに噛みついている時間は若干長くなるので

２回目以降タチウオがホバリング状態で噛みついている瞬間を逃さずに合わせをいれる。

竿先に現れるラインテンションのわずかな違いを見逃さないように。

最初のアタリだけで２回目以降のアタリがないときは

一度タチウオの視界からテンヤを消す意味で３ｍほどテンヤを下ろし

再びテンヤを激しく動かしながらアタリのあったタナで止める。

誘い上げた場合は見切られてしまうことも多いがこの方法だとアタリは途切れない。

食い気のある良型は獰猛に何度でもアタックしてくる。

各地でテンヤ修行を重ねたＫさん順調に数を稼ぐ。

小さいアタリをとらえてフッキングさせるのがタチウオテンヤ最大の魅力。

ジギングのようにフォールで掛かったりスレ掛かりなんてことはないので

どのタイミングで合わせを入れるのか

一瞬たりとも気が抜けない真剣勝負なのである。

このサイズになると合わせた瞬間根掛かりのような感触。

午後からも爆釣とはいかないまでも

流すごとにアタリは続いてタチウオとの駆け引きを楽しめた。

今日もプチドラゴン止まり。

狙いのドラゴンはまた次回以降に。

１５：３０終了。

前回の小潮まわりより水深があった分アベレージサイズは良かった。

前半の撃沈モードの最中はどうなることかと思ったが

後半は盛り返し何とか形になった。

タチウオテンヤ奥が深くておもしろすぎる。

本日の釣果　タチウオ　～１１０ｃｍ　３０匹